場所:文京男女平等センター研修室D
(文京区本郷4-8-3 本郷真砂アーバンハイツ1F)
アニマシオン:説明文でアニマシオン〜4年生を想定〜
(おっさんズ 岩辺・金指・小山・渡部)
参加費:一般1000円 会員:500円 学生:無料
お問い合わせ先:[email protected] 笠井
『あの、ここどうぞ。』
くすのきしげのり/作 こがめたく/絵
偕成社 1400円(税別)
日曜日、お父さんと図書館に出かけるわたし。電車で席に座っていると、杖をついたじいさんや、わたしのおじいちゃんと同じ歳くらいのおじさん、左足をひくようにしおばさんなど、座席が必要そうな方が次々に乗ってきます。そのたびに、わたしは席を譲ろうかと思い迷いますが、電車内の人たちの優しい行動で物語が展開していきます。果たしてわたしは、席をゆずることができるのでしょうか。
何も意識せずに生活していると気付きにくい、助けを必要とする方々。見た目だけでは分からない、いろいろな立場の人たちのことを知れば、自分にもできることはあるのだと、考え直すきっかけとなります。そうした世界を知らない低学年の子どもたちとこそ、一緒に読んで考えていきたい一冊です。(名鏡)
『スペルホーストのパペット人形』
ケイト・ディカミロ/著
ジェリー・モースタッド/絵
横山和江/訳 偕成社
2024年8月 1500円(税別)
ケイトはアメリカの児童文学者、ジェリーはカナダのイラストレーター・絵本作家。スペルホーストは孤独な元船長。散歩の途中、おもちゃ屋でパペット人形を見つける。王さまとオオカミと少女と少年とフクロウ。老人はそれを残して死んだ。それは、がらくた屋の手を経て、二人の姉妹と暮らす叔父の手にわたり、プレゼントにされる。エマ(姉)とマ
ーサ(妹)、使用人のジェーンはその人形をそれぞれに扱い、タカにさらわれたり、キツネの巣穴に連れていかれたり、ジェーンの家に連れていかれたりするが、パーティーの日までにはそろって、エマの脚本で冒険の物語を演じる。ジェーンはその人形たちと共に、家を出て新しい人生を拓く旅に出る。わかりやすい語り、それを補うシンプルなタッチで描かれた挿絵。カバー裏に紹介されている「英タイムズ紙書評」の文章(「かんぺきに磨かれた小石のような物語」)がいい。「『人の心はいつでも謎にみちてる』人形たちの小さな憧れ、人生の終わりをむかえた老人の後悔、若い使用人ジェーンの胸にわきあがる夢。それぞれの思いが、ひとつの物語につながっていく…(岩辺)