場所:文京男女平等センター研修室D
(文京区本郷4-8-3 本郷真砂アーバンハイツ1F)
アニマシオン:説明文でアニマシオン〜4年生を想定〜
(おっさんズ 岩辺・金指・小山・渡部)
参加費:一般1000円 会員:500円 学生:無料
お問い合わせ先:[email protected] 笠井
『スペルホーストのパペット人形』
ケイト・ディカミロ/著
ジェリー・モースタッド/絵
横山和江/訳 偕成社
2024年8月 1500円(税別)
ケイトはアメリカの児童文学者、ジェリーはカナダのイラストレーター・絵本作家。スペルホーストは孤独な元船長。散歩の途中、おもちゃ屋でパペット人形を見つける。王さまとオオカミと少女と少年とフクロウ。老人はそれを残して死んだ。それは、がらくた屋の手を経て、二人の姉妹と暮らす叔父の手にわたり、プレゼントにされる。エマ(姉)とマ
ーサ(妹)、使用人のジェーンはその人形をそれぞれに扱い、タカにさらわれたり、キツネの巣穴に連れていかれたり、ジェーンの家に連れていかれたりするが、パーティーの日までにはそろって、エマの脚本で冒険の物語を演じる。ジェーンはその人形たちと共に、家を出て新しい人生を拓く旅に出る。わかりやすい語り、それを補うシンプルなタッチで描かれた挿絵。カバー裏に紹介されている「英タイムズ紙書評」の文章(「かんぺきに磨かれた小石のような物語」)がいい。「『人の心はいつでも謎にみちてる』人形たちの小さな憧れ、人生の終わりをむかえた老人の後悔、若い使用人ジェーンの胸にわきあがる夢。それぞれの思いが、ひとつの物語につながっていく…(岩辺)
『馬のこころ 人の相棒になれた理由』
瀧本彩加/著 岩波書店 1600円(税別)
本書のタイトルは「馬のこころ」ですが、動物にこころなんてあるんだろうか?そんな思いでこの本を開きました。読み終わった後は人間と同じようなこころがあることに驚きました。著者が馬と出会ったのは大学で偶然馬術部に入部したからです。それから20年以上馬の心理研究を続けできたのがこの本です。馬と人間の付き合いは長く、馬の家畜化は5500年前。その後馬は人間にとってなくてはならない存在となります。世界史を見れば、馬の学習力、コミュニケーション能力、従順さ、機動力、運搬・輸送力などの貢献がなければ世界の文明はもっと規模が小さくなったと述べています。スポーツの世界でも馬術はオリンピック種目です。では馬にこころはあるのでしょうか。長年人間の相棒となり一緒に暮らす中で、馬には感情を表現・読み取る力、寛容で思いやりのある性格、豊かなコミュニケーション能力があるというのです。それを証明する多くの実験が紹介されています。日本では馬に接する機会が多くありませんが、本書を読んで馬を見たり接したりするとその見方、接し方が違ってくると思います。(笠井)