2月例会「長新太さんの世界で遊ぼう」「やまなしでアニマシオン」

日時:2日(土)13301630

会場:文京区シビックセンター学習室、30名。

ショート・アニマシオンでは、「長新太さんの世界へ」と題して、長さんのナンセンス絵本の世界に誘われました。仕上げは、『キャベツくん』にちなんで、キャベツを食べた動物たちがどのようになってしまうかをチームで想像して発表しました。アニメーターは栗原さん千田さん。

(感想)〇『キャベツくん』のアニマシオンがおもしろかったです。子どもとやったらいろいろなイメージができてみんなで楽しめると思いました。また、作者を軸に絵本を選んでいく活動は、作者に興味を持つし、手に取ってみようと思えると思いました。私も全然わからなかったのですが、「これ、長さんなんだ!」と思ったものもあり、作者に注目するきっかけになりました。(M

 

 中心のワークショップでは、国語教材を取り上げようという企画で、6年生の『やまなし』(宮沢賢治)に挑戦しました。まず、二人のアニメーターが掛け合わせのようにして朗読しました。物語の再確認の作業です。

 年生を担任している丸田さんが教室での実践を紹介しながら、10枚の挿絵コピーを黒板に掲示。チームに配布された10のフレーズと結びつける活動をしました。6年生ではたくさんの全問正解チームが出たそうですが、例会では1チームもありませんでした(6年生に脱帽!)文章にも絵にも細部に注意を払うことになりました。次に、『やまなし』の絵本を作るとして、表紙をデザインする活動。これも才能豊かな人がいるものだと感心させられるものでした。そして、その説明として、「書き出しの文を書こう」という活動。協議では、これをめぐって意見が出されました。すでに作者によって完成させられている文章に介入することにならないかという意見と、それぞれのイメージを確認する上におもしろい活動だという意見です。私は、「解釈」だけの国語の授業には子どもたちは満足していないと思っている。物語に「参加」し、書き換え、創造していく活動が主体を育てる「学び」だと思う。アニメーターは、小山さん、田所さん、丸田さん。

(感想)〇丸田さんがクラスの子どもたちとじっくり向き合い、引き出していらっしゃることがよくわかりました。中学校の現場で若い先生ほど解釈や正解を求めやすい気がし、日々戸惑いを感じていました。本日の検討で若い先生の発言がとても新鮮でした。脇人とひとくくりに考えてはいけないと、反省させられました。また、自分の考えももっと柔軟にかまえ、自信をもっていこうと思いました。(E)