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4月例会「教室で紙芝居を!(菊池好江さん)」

4月10日(土)日比谷図書文化館にて」4月特別例会を開きました。今回は「紙芝居を演じる会ひょうしぎ」の菊池好江さんを招いての特別例会25名が参加しました。

■ショートアニマシオン

泉宜宏さんによる「作って遊ぼう」絵柄が変わる工作の紹介。現在大学の教員をしている泉さんは、小学校の教員時代から子どもたちと折り紙や牛乳パックで工作をして楽しんできました。ショートアニマシオンという時間の限られた中でしたが、工作の楽しさを充分に楽しみました。

 まず、牛乳パックで絵柄が変わる箱を紹介がありました。牛乳パックでつくった箱が次々に絵柄が変わります。この箱を使って自己紹介や本の紹介がありました。

 

 次に、折り紙を使っての「くるくるキャッチャー」作り。2枚の折り紙でくるくる回る矢をつくりました。上に向かって投げるとくるくる回り落ちてきます。そしてもう一枚の折り紙を使ってその矢を受け止めるキャッチャーをつくりました。これも簡単にできます。この二つを使うととても楽しく遊べます。これは小学校でも中学校でも図書館でも使えます。子どもになったつもりで遊びました。

■紙芝居の実演

菊池好江さんによる「教室で紙芝居を!」

 菊池さんは38年間も紙芝居を続けているまさに紙芝居を演じるプロ中のプロ。私たちが一昨年出版した『アニマシオンで道徳』(かもがわ出版)にも44の紙芝居の作品紹介を書いてくれました。

 その菊池さんによる紙芝居の実演は、紙芝居の舞台、絵、菊池さんの演技が見事にマッチしたもので、それぞれの紙芝居作品に魅了された1時間でした。今回、菊池さんが演じた作品は『あめだま』『水仙月の四日』『セロひきのゴーシュ』の3作品。作品によって語り方、紙の引き方、幕紙がちがい、その芸の細かさは見事でした。

「絵本の読みと紙芝居は違う。紙芝居は芝居、演じるものだ」

「演じるということを意識するだけで読み方は変わってくる」

「教室では大好きな先生がやってくれることが大事」等の菊池さんの言葉は、我々教師や司書を勇気付けるものでした。

 以上の詳しい報告は次号の機関紙「ファンタジスタ」に掲載します。

■参加者の感想から

・ショートアニマシオンは、月曜からさっそくやってみたいアイディアが盛りだくさんで楽しかったです。場面が変わるおもしろさを意識してやってみたいと思いました。(S

・子どもたちが作る時に楽しむだけではなく、作った後の活動、完成した時の達成感、できた作品を楽しむといったことを学ぶことができました。教室のこどもたちとぜひやってみたいと思いました。(U

・「紙芝居を子どもたちと一緒に楽しめたらどんなにおもしろいだろう」と司書としてずっと心底にありましたが、自信がなく諦めてきました。しかし、今回の菊池先生の紙芝居を観て、自分も演じているような気持ちになり、自分なりに挑戦してみたくなりました。この先、現場で子どもと楽しい時間を過ごしたいと今回改めて思いました。(Y

 

・紙芝居の舞台がほしくなりました。菊池先生のお声がとにかくすてきで、聞き入ってしまいました。絵本には絵本の、紙芝居には紙芝居のよさがあるのだと改めて知りました。(S