5月8日、リモートでの月例会を開きました。予定では、詩人で作家のこやま峰子さんと北海道アニマシオンクラブの佐藤広也さんを招いての特別例会だったのですが、東京に緊急事態宣言が発出されたため会場でやることができなくなり、急遽リモートでの月例会となりました。
今回はアニメーター藤條学さんによる「オノマトペでアニマシオン」。書籍や歌、テレビコマーシャル、絵など多くの資料を使っての楽しいワークショップでした。北は北海道、南は沖縄から40名の方が参加しました。
「そもそもオノマトペって何?」で始まったワークショップ。まず、5人組のグループでオノマトペを出し合いました。青森だけのオノマトペがあるなど新発見もあり、40〜50ほどのオノマトペが出されました。
それからのワークショップはクイズ形式で進んでいきます。「オノマトペが一番多いのはどこの国の言葉か」「日本ではいつ頃から使われているか」。39名の参加者が紙に書き画面に示していきます。そして次はコマーシャルでのオノマトペ。雑誌や広告に出てくるオノマトペを当てていく。テレビのあるコマーシャルで何回オノマトペが出てきたかを当てていく。そこからオノマトペの効果、意味を確認していきました。さらに子どもの間で流行っているオノマトペや芸能人の名前にもなっているオノマトペを探る。絵を見てその絵に合うオノマトペを出し合う。またオノマトペの連想ゲームも。最後は8枚の絵から気に入った絵を1枚選び、グループでオノマトペを使って絵に合うコマーシャルを作るというものでした。これは面白い創作でした。オノマトペがこんなに多分野で使われていることに驚くとともに、それをワークショップとして作り上げたアニメーターの資料収集力、ワークショップの構成力に圧倒されました。詳細は6月1日発行の機関紙「ファンタジスタ」に掲載します。
(記録:笠井英彦)
■参加者の感想から
オノマトペについて、なんとなく分かったつもりでいましたが、「何語?」から始まり、少しずつ無理なく経験を積み重ねて、「連想ゲーム」を交え、最後にコマーシャルを創作するところまでの「作戦」(方略)は、お見事でした。学校では2コマの授業にしても良いと思いました。また、中高生から大人向けの言語活動として企画できるように思います。コマーシャル創作は、クリエ―ターの仕事体験としてブックトークを入れても良いように思います。3枚ぐらいのイラストを選んで創作するのも面白いかもしれません。(T)
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ゆうた君 (水曜日, 12 5月 2021 16:46)
楽しかったですね。
「ルーム」に分かれてグループで議論できるというのが、よかったです。
オノマトペがすごく「いきいきと」学ぶことができました。
藤條さん、ありがとう。
準備ご苦労様でした。
全国の人と話せた。
常田メロン (木曜日, 20 5月 2021 12:23)
大変楽しかったです。
参加した皆さんが楽しめるよう、色々と工夫されていることも感じました。
司会や主催の皆さん、準備も大変だったと思います。どうも有難うございました。