12月4日(土)月例会を開きました。
今月は通常の月例会。廣畑環さんによるブックトークとチームたまねぎによるワークショップで、今回は「染める」をテーマにしたものでした。
■廣畑環さんのブックトーク
3年前までは廣畑環さんと渡部康夫さんに毎月ブックトークをやってもらっ
ていました。3年前からそれがショートアニマシオンになり、今回は2年半ぶりの廣畑さんによるブックトークでした。廣畑さんは「伝統工芸 染める 塗る」をテーマに4冊の本を紹介しました。 廣畑さんの話を聞くとなぜかその本が読みたくなります。それは、本を読みこなした上でのよく準備された原稿、聞く人を引きつけるみごとな語り、語りに使う実物等からだと思います。紹介した本は次の4冊でした。『記憶喪失になったぼくが見た世界』(坪倉優介著 朝日文庫)
『有松の庄』(中川なをみ著 こしだミカ画 新日本出版社)『沖縄の心を染める』(藤崎康夫著 くもん出版)『ジャパン・ディグニティ』(髙森美由紀著 産業編集センター)
■チームたまねぎによる「季節が染まる」
チームたまねぎは、大谷さん、千田さん、石井さん、太田和さんの4人グループ。今回はこのワークショップのため、なんと刈ったばかりの羊毛の購入から始まったというのです。その羊毛を染める体験からワークショップが始まりました。グループで羊毛を湯で洗い、キバナコスモス液に15分浸します。白だった羊毛がだんだん染まって行きます。そして15分後、灰汁汁に浸けると色がガラッと変わります。これにはびっくり。染めを楽しみました。
また、チームたまねぎは購入した羊毛を洗い、そろえて毛糸にし、様々な草木で染め、編んで布にしました。それはぶどうやザクロ、玉ねぎ、ススキなど10種類以上の植物で染められたものでした。この布を使ってクイズがありました。
さらに「染め」を本とも繋げます。『糸に染まる季節』をグループ読み、印象に残ったことを発表していきました。 実際に染めの体験を行い、クイズを楽しみ、さらに染めの伝統、文化を染めの本から学ぶという充実した1時間でした。詳しい報告は次号の機関紙「ファンタジスタ」に掲載します。(笠井)
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