『パラゴンとレインボーマシ』
ジラ・ベセル 作 三辺律子 訳 小学館 2021年6月発行
近未来のSFファンタジー。異常気候のために地球では雨が全く降らず、人々は海水を真水に変えて生活している。貴重な水を巡って世界中で戦争が起きていて、ぼくの父も戦争に行っている。ぼくは先天色覚異常の11歳。ぼくと母は、最近亡くなったおじさんの家に引っ越し。天才科学者だったおじさんの研究室で、ぼくは「レインボープロジェクト」と書いた紙片を見つけた。レインボーという言葉から、ぼくは色の識
別ができないぼくのために、おじさんが色に関する研究をしていたのだと確信した。
引っ越し先の学校で、ぼくは、おじさんとも親しかったヴィヴィという少女に出会った。更にぼくと少女は、おじさんの家の物置の下で一体の人工知能ロボットを見つけた。ロボットの名前はパラゴン。パラゴンとぼくと少女は、おじさんが研究していたと思われるレインボーマシンを探し始めた。その過程で、おじさんの死の真相や、パラゴンの本当の役割、おじさんが取り組んでいたプロジェクトは何だったのかなど、様々な謎が明らかになっていく。レインボーマシンとは何のマシンだったのでしょうか?
(小学校高学年向け)(廣畑)
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