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今こそ読もう、この一冊!!104

『雲のピアノ』

あまん きみこ 著 いせひでこ 絵

ヒロシとチカの叔父さんはピアノの調律師。猫やネズミ、狐、ウサギなど、不思議な来訪者に頼まれて不思議な世界のピアノを調律に向かいます。ちょっと呑気だけれど腕のいいおじさん。雲のピアノ、海のピアノ、星のピアノ、野のピアノ、森のピアノ、花のピアノ、ふしぎなピアノがいっぱい登場します。
「おじちゃん、ピアノの調律師って、なあに?」
「ま、ピアノのお医者さんってところかな。」
「ピアノって、病気をするの?」
「そう。音が正確にでなくなる病気だよ。そうならないように、おじさんはピアノのある場所までいって、しらべて、音をなおすんだよ。」
「ふうん、たいへんだねえ。」
「いや、それが、なかなかおもしろい。」
ふしぎな世界にさそってくれる、5つのファンタジーです。(宮崎)