『あそぶため うまれてきたのさ ぼくはねこ』
石津ちひろ・文、山口マオ・絵
講談社 一九八〇円（税込）
「あ」そぶためうまれてきたのさぼくはねこ。「い」つだっていえでのよういはできている。
野良ねこ、家ねこ、私たちの周りにいるねこたちのつぶやきを五・七・五でまとめた、「ねこかるた」です。「あ」から「ん」までねこの日常が絵とことばで綴られます。ねこってかわいくて、自由で、わがままで、賢くて、凛々しい。「もうすこしおおきくなったらとらになる」と夢を語り、「れいぞうこあけられるけどしめられない」と飼い主を困らせながら「たんたんときょうもげんきにいきていく」。ねこたちの声が聞こえてきそうな絵も魅力的です。そしてこの本では文字も自由きまま。まるでねこのように言葉もあちらこちらへと自由に歩き回っています。（S）
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