『ウンコの教室』
湯澤規子著 ちくまプリマー新書
924円(税込)
私たちが生まれてから死ぬまでに欠かせないのは衣食住だけではありません。排便がうまくいかないと健康は維持できません。筆者はウンコを考えることは、生きる上でとても重要なことで、健康で文化的な生活に必要なのは「衣食住便」だと説きます。筆者のウンコへの関心は幅広く、「学校でウンコがしにくいのはなぜ?」から「トイレとウンコの海外事情」、「ウンコを環境」、「江戸時代の下肥利用」など、まさに本書はウンコの教科書です。
今、世界では下水へ流され処理された下水汚泥を肥料などに利用している国が多く、日
本でも取り組むべきだと言います。地球環境問題が叫ばれる今、筆者が投げかける視点は重要です。(笠井英彦)
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