3月4日(土)、3月例会を開きました。今回は、現職の教師のための学級ですぐに使えるワークショップでした。
■なぞなぞDEアニマシオン
ショートアニマシオンは太田和順子さんの「なぞなぞDEアニマシオン」。
「なぞなぞはいつから始まった?」「始めたのはどんな人?」から始まり、江戸時代の「判じ絵」を2人組のグループで解きました。これは面白い。例えば、像の絵の下に金太郎の上半身だけの絵は「雑巾」。武士が釜を切っている絵は「かまきり」。江戸時代の庶民が楽しんだ趣を体験しました。そして、次は「判じ絵」を真似してグループでクイズを作りました。前に江戸時代の判じ絵を見ているだけに、竹の絵の下に〇が描いてある絵は「ちくわ」、9時を指す時計の下に三味線の絵が「くしゃみ」など創意ある絵が発表されました。江戸の文化を感じ楽しくクイズを作ったひとときでした。
■子どもと作るアニマシオン
昨年とても好評だった泉宜宏さんによる子どもと物を造るワークショップ。まず泉さんが自己紹介を兼ねて披露したのはロールペーパーロケット。新聞紙を丸めた棒をつくり、その棒を発射台にしてロールペーパー(トイレットペーパーなどの)をゴムで飛ばすのです。これはビックリ。これなら家ですぐに作って楽しめます。次に紹介したのは沖縄の「かみつき蛇」。折方をマスターしたという泉さん、指が入る「かみつき蛇」だけでなく手が入る「かみつき蛇」も紹介してくれました。ワークショップで参加者がまず作ったのは「クルクルキャッチャー」。折り紙でクルクル回る矢とそれを受け止めるキャッチャーを作りました。これはすぐにできて二人組で楽しめます。
次に作ったのは「アルミ虫くん」。アルミ箔をのりなどのロールに巻き付け筒を作ります。その筒の中にビー玉を入れ、両端を閉じます。この筒を市販のプリン容器などを重ねた中に入れて、「アルミ虫くん元気になれ!」「アルミ虫くん元気になれ!」と呪文を唱えて振ります。そしてしばらく降った後にアルミ箔を出すと、なんとこのアルミ箔の筒が面白い動きをするのです。傾斜をつけて転がすとリズムよく転がります。まるで虫のよう。これは子どもと楽しめます。この後、牛乳パックで作った独楽や紙袋で作ったエプロンなどの紹介がありました。工作の時間に作品を作った子どもたちは、作った物で物語も語ったと言います。
泉さんが紹介した工作の原材料はほとんどがリサイクル品です。家の中でどこにでもあるような物でも工夫すれば十分楽しめる。その意味を教えてくれたアニマシオンでした。最後は泉さんがこだわる人形についてのお話がありました。詳細は機関紙『ファンタジスタ』4月号に掲載します。(笠井英彦)
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