『ピースがうちにやってきた』
村上しいこ 作 相野谷由起 絵
さ・え・ら書房
四年のサチは、子猫を抱いて帰ってきた母を見た時、サチはショックを受けてしまいます。そして、父のうんざりしている姿を見て、自分さえだまっていれば家族はうまくいくと考えています。
友達のしおりちゃんの言葉と支えを受けて、サチは自分の心の中にある思いを吐き出す
ことができるようになりました。一度も娘を抱いたことがない心の病を抱えた母にサチがとった行動は、とても温かいものでした。 同じように、親子関係で悩む子がいたら、きっと力強い勇気を与えてくれるでしょう。自分の力で解決していく姿に友達とのかかわりの中で子どもの成長を感じることができる、親子関係についても考えさせられる作品です。(0)
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