『隣人のあなたに 「移民社会」日本で起きていること』
安田菜津紀著 岩波書店
著者の安田菜津紀さんは世界のマイノリティー、弱者に視点を当てて取材しているフォ
トジャーナリスト。本書は日本における移民や難民について書かれたものです。
日本はロシアの侵略によって国外に避難したウクライナの人々を“避難民”ということで受け入れました。その数は「先進国」に比べれば少ないとはいえ、今までにない措置でした。それに対して本書に書かれたクルド人やアフガニスタンからの避難民、仮放免者として生きるチリ出身者、入管によって殺されたスリランカ出身のウィシュマさん、ベトナム人実習生のおかれた状況はあまりに凄惨で読むのが辛くなります。
これが今の日本に暮らす移民、難民の現実なのです。知って考えなくてはなりません。(笠井)
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