5月6日、連休中ではありましたがリモート例会を開きました。コロナ禍で始まったリモート例会、その利点は遠方の方に参加してもらえることです。今回も北海道、青森、長崎、沖縄などからも参加してもらいました。
今回は宮崎大策さんによる「子ども哲学でアニマシオン」。難しい哲学者の解釈、読解ではなく、日常どこにでもあるようなことからテーマを設定し話し合うアニマシオンです。今日は『あしたのための本』全4巻(文ブランテルグループ あかね書房)の中の『女と男のちがいって?』(文ブランテルグループ 絵マルタ・ピナ 訳宇野和美)をメインに使いました。
まずウォーミングアップ。少人数での「ブレイクアウトルーム」を使って「哲学と聞いてどんなイメージですか?」「朝ご飯は、パン?ごはん?その他?」「春夏秋冬 どの季節が好き?その理由は?」を話し合いました。話しやすいテーマのため、初めて出会った方とも気軽に話せました。
そして本題です。「あなたの周りで女と男の関係はどうだと思う?1平等 2女の思い通りになることが多い 3男の思い通りになることが多い」「女と男のちがいはどこから来ると思う?」「家庭を経済的に支えるべきなのは?1男 2女 3どちらでもいい」「女と男が平等な社会とはどんな社会だろう?」これらについてグループで話し合い、全体で発表しました。・友達関係や家庭の中では女性の方が思い通りになるけど、政治や会社では男の方が思い通りになる。・女と男は体の違いがあるが、育て方や子どもへの接し方でかなり変わってくる。・経済的にはどちらでもいいと思うが、男が女に頼ると「ヒモ」と言われる等、さまざまな意見が出されました。これらは、本に添って話し合ったもので
すが、語らうことの心地よさ、他人の意見を聞き、考え、発言することの面白さを体験しました。
最後に、今日のワークショップを経て改めて「哲学」とは何か?をグループで話し合いました。今回使用した本は40年以上前にスペインで発行された翻訳本です。そのためLGBTQ+やジェンダー平等など今の視点からすると古さを感じないわけではありません。疑問もあるかと思います。でも身近なことをテーマ化し、考え、語らうという点では面白かったと思います。この子ども哲学の分野は私たちもまだまだ開発の余地があります。今後さらに研究を深めていければと思います。(笠井)
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