『おじさんのまちかど図書館』
ウマ・クリシュナズワミー作
長友恵子訳
フレーベル館
インドに住むヤズミンは、本が大好きな9歳の女の子。 町の一角で、本おじさんが営む「まちかど図書館」で本を借りるのが、毎日の楽しみです。本おじさんは、「ぴったりの日に、ぴったりの人に、ぴったりの本」を紹介してくれるのです。ところが、何者かの通報により、本おじさんは図書館を続けられなくなってしまいます。
本おじさんを救いたいヤズミンは、本おじさんから借りた本にあった言葉と、市長選挙をヒントに、ある行動を起こしていきます。しかし、なかなか上手い具合に話は進まず。
ヤズミンは本おじさんを救えるのか。若い行動力と、その背中を押す「本の力」を感じるハラハラドキドキの物語。9歳のヤズミンの視点から見たインド文化の描写にも想像力を掻き立てられます。先が気になってドンドン読み進められます。(宮崎)
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