『ものがたりがうまれるとき』
デボラ・ホプキンソン ぶん ハドリー・フーパー え せな あいこ やく 評論社
ある少年は、ものがたりを書こうと思います。用意したのは、鉛筆、消しゴム、鉛筆削り、おやつ。彼がものがたりを書き始める動機は描かれていませんが、彼は何度も机に向かっては、集中できず、あきらめます。また、彼のそばには、茶色の犬が付かず離れずの距離でよりそっています。犬の表情が豊かなので、ぜひお見逃しなく。鉛筆がなかなか進まない中、ふと窓の外を見上げます。すると、不思議と筆が進んでいきます。「ものがたりがうまれるとき」という題名がぴったりな作品です。最後には「きみだけのものがたりをかくれんしゅう」というページがあり、この絵本を例にとった書き方が説明されています。表紙、背表紙、見返しなど、どの絵もユーモアがあって読み手の気持ちをくすぐってくれます。絵本の世界では冬ですが、夏休みにも読みたい一冊です。(藤條)
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ゆうた君 (日曜日, 15 9月 2024 10:41)
さっそくに読んでみました。書き始めるところまでというのが、良かったです。
その後書きの「かきはじめ」などのアドバイスもよかったです。