『のはらうた』であそぼう!
今年は工藤直子さんの『のはらうた』が刊行されて40周年です。12月例会は『のはらうた』が大好きな3人、滝脇れい子さん、小椋博美さん、岩辺泰吏さんによる『のはらうた』を使ってのアニマシオンでした。最初に滝脇さんからこのアニマシオンは『のはらうた』を「楽しく」「使いやすく」「なるほどと思える」ものにしようと準備したとの話がありました。3人がやったのは『のはらうた』を使っての4つのアニマシオンです。以下、その内容を簡単に報告します。まずやったのは岩辺さんによる「『のはらうた』カレンダーであそぼう」です。2025年の『のはらうた』カレンダーの4つの月のカレンダーがバラバラになっています。それを元にもどし、4人グループで群読、詩のパフォーマンスをするのです。グループでの練習は短時間でしたが楽しく発表できました。
次にやったのは滝脇さんによる「『のはらうた』でまねっこ詩」です。『のはらうた わっはっは』の中の詩がグループに配られます。その詩はところどころ(空欄)があります。それをグループで考えて詩を完成させ発表するというものです。やってみる『のはらうた』の特徴がよくわかりました。
3つめは、小椋さんによる「『のはらうた』、工藤直子関連本のブックトーク」です。『のはらうた』誕生の話から、《のはらむら》の仲間の紹介。そして工藤直子さんのプロフィールと主な作品の紹介がありました。ここでは『のはらうた』以外の詩集『てつがくのライオン』や『おはつ』、絵本『密林』や『ちいさな はくさい』、幼年文学の『改訂版 とりかえっこ ちびぞう』などの紹介がありました。短い時間でのブックトークでしたが、『のはらうた』のことや工藤直子さんのことがよくわかる話でした。最後にやったのが岩辺さんによる「ちょっとマニアックな『のはらうた』「いたかな?いなかったかな?変装文をみやぶれ?」です。各グループに「『のはらうた』変装文をみやぶれ!」ワークシートと『のはらうた』が5冊配られます。グループで配られた『のはらうた』を調べ、ワークシートを解いていきます。このアニマシオンは「ちょっとマニ
アック」とあるようになかなか難しいものでした。そのひとつが「変装文」の中になんと谷川俊太郎さんの詩や芥川龍之介、小林一茶の文もはいっているのです。難しいけど面白い、何よりも『のはらうた』を読みたくなる『のはらうた』へ誘うアニマシオンでした。
今回は通常の例会のような「ショートアニマシオン」「アニマシオン」に分けて違うアニマシオンをやるのではなく、例会全てを『のはらうた』で進めました。詩のパフォーマンスや詩の創作、ブックトーク、難問に挑戦と多岐にわたるアニマシオンでした。『のはらうた』をもっと読みたくなるような楽しく、なるほどと思えるアニマシオンでした。(記録:笠井)
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