アニマシオン 2025年1月例会
「漢字で遊ぼう」
「こども哲学のアニマシオン」
1月11日(土)14:00~16:30
文京区シビックセンター研修室
新年の1月例会は、文京区シビックセンター研修室でおこないました。ショートアニマシオンは「漢字カルタで遊ぼう」(笹島朋美さん)。ワークショップは「子ども哲学のアニマシオン」(宮崎大策さん)でした。やっぱり対面で、ワイワイとやれることがいいなあという感想でした。
1 ショートアニマシオン 「漢字カルタで遊ぼう」(笹島さん)
部屋の真ん中にテーブルを並べ、そこに100枚ほどのカードを並べた。「2年生までに学習する漢字」を、部首に分けたカードだが、部首というよりは漢字を組み立てている部品(パーツ)に分けていることが遊びの範囲を広げている。2人チームで、カードから何枚か拾って組み立てていく。最後にたくさんのカードを取ったチームが優勝となる。 例えば、「糸+ハ+ム+心=総」で4枚となる。4周して一番チームは11枚の2チーム。3年生の保護者会で、「読み物や詩だけでなく、漢字も楽しくアニマシオンでやってほしい」との要望が出て工夫したものだという。
2 おすすめの本
中間の“息抜き”に、参加者による「おすすめの本」の紹介がある。今回は、楽しい読み聞かせの絵本『もっちーん』(学研)が好評だった(これは記録者の個人的感想)。この時間も貴重な学びとなっているし、視野を広げてくれる機会となっている。
3 ワークショップ「子ども哲学のアニマシオン」(宮崎大策さん)
今はちょっとした「哲学ブーム」といえる。書店ではさまざまな「哲学の……」「……で哲学」「70代からの生き方」「世界は……でできている」等などが並んでいる。宮崎さんは『こども哲学ハンドブック』を基礎テキストにし、『女と男のちがい?』を導入に使って展開した。
・あなたの周りで女と男の関係はどうだと思う?
・女と男のちがいはどこからくると思うか?
・家庭と支えるべきなのは?
・女だから損、男だから損だと思ったことはある?
・女と男が平等な社会とはどんな社会だろう?
の5問を提示して、それぞれをチームで話し合い、発表していくという流れであった。
この本は、小学校中学年からが使えるテキストになっていると思った。ただし、1978年発行というもので、50年の社会の変化はとても大きいので、使うにあたっては担当チームを作って工夫していくことが求められるという感動が出された。
それでも、あるテーマを持ちこんで、グループ討論を組みながらワイワイと考えていくことの楽しさが、いま、この時代だからこそ大事ではないかということが参加者の共有した思いであった。(記録:岩辺)
4 参加者の感想
〇すぐに取り入れられるアニマシオンで参考になりました。漢字をパーツでとらえると子供達は楽しんで取り組めそうです。まず自分で漢字を分解することからやってみます。(A)
〇漢字のアニマシオンは大人も楽しめて良いですね。カードでやるところが、頭だけでなくても使うのでさらに良いと思います。(O)
〇哲学は最近ずっと気になっていた分野です。正解のない問いをそれぞれの立場から考えることは、今とても重要だと思います。(S)
〇男と女のちがいをテーマにしたアニマシオンで興味深く参加できました。明確な答えがなくても考えることが大事であることを再認識しました。(O)
〇問うこと、話し合うことの楽しさ、おもしろさをあらためて思った。くりかえしくりかえしやりたい。(I)
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